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「栄養士」は職域が広く、就職先も委託給食会社や直営の施設、ドラッグストア、食品メーカーなど多岐にわたっているため、一概に平均年収・給料を出すことはできません。
そこで、ここでは厚生労働省が発表している「賃金構造基本統計調査」をもとに栄養士の年収などを紹介します。
あくまでも参考程度ですので、詳しい給料を知りたい場合は、企業や施設に直接問い合わせてください。
■参照元:平成29年賃金構造基本統計調査
「職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」より
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003084610
※男女の平均額です
※年収は【月収×12+特別給与額】で計算しています。
人事院の平成30年職種別民間給与実態調査の結果では、栄養士の平均月給は28万1301円(残業代を含む)ですが、他の業種と同じように勤続年数によっても給料は上がっていきます。年代別に見ていくと、20代で約21万円の給料が、40代では約30万円に上がります(※)。ただし、ひとつの会社で長く勤めていれば段階的に給料が上がっていくという会社ばかりではないので、入社前に確認しておくとよいでしょう。
《参考サイト》
(※)人事院/平成30年職種別民間給与実態調査の結果・表7 職種別、年齢階層別平均支給額
https://www.jinji.go.jp/kyuuyo/minn/minnhp/min30_index.html
このサイトで繰り返し説明していますが、栄養士は専門職であるもののその職域はとても広いといえます。また人に接することが多い職業でもあるので、コミュニケーション能力はもちろんのこと、さまざまなニーズに応じて柔軟に対応できる能力も求められます。どのような仕事でも積極的にこなしていけば、その職場にとって「なくてはならない存在」となり、立場も給料も上がっていくはずです。
それ以外にも独立開業をしてさまざまな企業の栄養指導で活躍している栄養士や、料理家としてマスコミにも登場している著名な栄養士もいますし、InstagramなどのSNSで多くのフォロワーを獲得し、インフルエンサーとして活躍している栄養士もいます。
自分がどこを目指すのかという目標を立てると同時に、「毎月いくらの給料がほしいのか」についてもしっかり考えておく必要があります。栄養士がキャリアアップを図るのであれば、管理栄養士の資格を取るなどの方法がありますし、管理栄養士の方は認定資格などを取得し、その資格を活かす仕事で成果を上げることが給料のアップにつながるでしょう。
厚生労働省の平成29年賃金構造基本統計調査で算出された平均年収は3,567,450円(※1)。同資料の栄養士の平均年齢が35.2歳であることを考えると、新卒やキャリアの短い20代の栄養士の場合は、この年収よりも低くなります。
全国規模で見れば、地域によって賃金基準が異なったり、さらに勤務先の規模によっては年収に200万円程度の差が出てしまうケースもあります。
同じ仕事をしているのにこれだけ差がつくのは理不尽にも思えますが、これはなにも栄養士の仕事だけに限りません。
もしいまの年収に不満を感じるのであれば、もっと年収がアップする企業や施設に転職するという手段や独立開業という道もあります。栄養士の業務内容が多様化しているいま、より求められるスペシャリストになるために必要なのが「栄養士としての専門性」です。
高齢化社会がますます進む中、生活習慣病予防のための栄養指導や、キッズを含むアスリートへの栄養指導、アレルギーを持つ人向けの食事指導などさまざまなシーンで高度な栄養指導が求められています。そのニーズに応えるために認定管理栄養士や特定分野管理栄養士(※2)を目指せば、その専門性と技術の高さに見合う年収が得られるようになります。
仕事を続けながら専門性を高めていくのは大変ですが、研修や講習受講の仕組みが整っているグリーンハウスさん(※3)のような企業に所属すれば、キャリアを重ねながらのスキルアップが可能になります。会社選びをする際は、年収だけでなく、個々の栄養士が成長していけるような環境であるかどうかも判断材料に入れるとよいでしょう。
栄養士は都道府県知事が指定した養成校で必要な課程を履修し卒業することで資格の取得が可能です。一方で、管理栄養士は厚生労働大臣から認可を受けた国家試験の合格が必要になります。
基本的には栄養士としての一定年数(条件により異なる)の実務経験を積むことで受験資格を得ることができますが、管理栄養士養成校を卒業すれば実務経験が免除されます。上位資格であるため、栄養士と比較すると、取得するのが大変ですが、その一方で業務内容の幅は広がります。
例えば医療施設などで直接患者の栄養管理や食事指導をすることができるのは管理栄養士のみになります。責任も重くなりますが、その分、給料にも反映されます。また、給料のみならず栄養士では扱えない仕事内容にも多く携わることができるので、自身の市場価値を高めることにもなるでしょう。
近年、生活習慣病の若年層での増加などが問題になっています。
それもあり、病気になってしまってからの治療食も大切ですが、それ以前に、病気にならないような食生活を送ることが重要視されるようになってきました。
それに伴い、病気予防のためにも、今まで以上に栄養士・管理栄養士の活躍が期待されています。それを踏まえると、管理栄養士の資格も信用に値しますが、他の栄養士・管理栄養士との差別化という面でも、食や健康に関する別の資格を取得するということもおすすめです。自身の業務内容の幅を広げることができますし、スキルが増えることで給料にも反映されます。
栄養士であれば、管理栄養士の国家試験合格を目指すのもひとつの手段ですが、他にも、食育アドバイザーや栄養情報担当者、食品衛生責任者、調理師、野菜ソムリエなどの資格が例として挙げられます。
また、管理栄養士の資格を取得後、日本栄養士会の研修などを受講し認定審査に合格すれば、認定管理栄養士を取得することができ、活躍の場が広がります。取得者の数はまだ多くないので、就職・転職活動時のアピール材料にもなるでしょう。
年収アップのために、他の資格を取得するのも、選択肢のひとつです。ただし、資格取得のためには、時間はもちろん、費用もかかります。
どの資格を取得するにしても、講習代や受験費などで、数万円以上かかるのが一般的です。また、資格によっては、専門的な知識を常にアップデートする必要があり、数年ごとの更新のたびに、研修費や更新費などが必要になる場合があります。特に専門的で取得者が少ない資格に関しては必須となる研修が大都市でしか開催されないことも多く、地方住まいの場合には、受講するために時間と費用をかけて参加しなくてはならないということもあります。
そのため、年収を上げることを目的に、闇雲にいろいろな資格に手を出すことはおすすめできません。本当に自分にとって必要な資格であるのか、将来的に自分が栄養士としてどの分野で活躍し、社会に貢献したいのかをよく考えて、どの専門性を高めるべきなのかを吟味することが大切なのです。
当然、他の資格を取得しなくても、これまで培ってきた経験をもとにキャリアアップしたり、勤務先や業界を変えることで年収も変わっていきますので、しっかりと考えてからどのようにするかを選ぶのがよいでしょう。
栄養士には病院や福祉施設、保育園、食品会社、スポーツ施設、行政など幅広い場で活躍するチャンスがあります。
どの業界で働くかももちろんですが、どのような働き方をするかでも平均年収は左右されます。まずは、働く上で、自分の優先順位が年収であるのか、勤務時間であるのか、業務内容であるのかなどを見つめ直すことが必要です。生活していく上で、最低限のお金が必要であることは当たり前ですが、年収が全てではないので、栄養士としてどのような働き方をしたいのかは、しっかりと自分なりの考えをもっておく方がよいでしょう。
栄養士は専門職であり、その知識や技術が求められる場所は食の重要性が認められて更に、今後広がっていくでしょう。その上で、さまざまな働き方ができる仕事でもあるので、自分自身が働くうえでの目標や目的をしっかりと把握して、それを実現できる場所を見つけることが最も重要です。
《参考サイト》
(※1)平成29年賃金構造基本統計調査「職種別きまって支給する現金給与額、年間賞与その他特別給与額」を基に編集チームで計算
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003084610
(※2)公益社団法人日本栄養士会 専門領域のスペシャリストを目指す方へ
https://www.dietitian.or.jp/career/specialist/
(※3)株式会社グリーンハウス企業情報 人財育成
http://www.greenhouse.co.jp/corporate/human-resources/