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栄養士は職域が広く就職先も多岐にわたります。そのため、一概に平均月収や年収を出すのは難しいもの。
そこで、ここでは厚生労働省が発表している「賃金構造基本統計調査」などをもとに栄養士の月収や年収を紹介します。
栄養士全体の月収や年収、賞与(ボーナス)などの平均額は以下の通りです。
年収 | 3,790,700円 |
---|---|
月収 | 264,200円 |
年間賞与 その他特別給与額 |
620,300円 |
ここ3年間での栄養士の給与額は徐々に上昇し、それに伴い年収もアップしています。中でも、より専門性の高い管理栄養士の給与水準は、栄養士よりも高い傾向にあります。高い収入を目指したい場合は、管理栄養士の取得を視野に入れキャリアアップを図りましょう。
さまざまな規模の施設、企業に栄養士が所属しています。勤務場所の規模による収入の違いはあるのでしょうか。以下に、企業の規模別の栄養士の収入についてまとめてみました。
年収 | 3,989,000円 |
---|---|
月収 | 279,900円 |
年間賞与その他特別給与額 | 630,200円 |
年収 | 3,753,200円 |
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月収 | 263,400円 |
年間賞与その他特別給与額 | 592,400円 |
年収 | 3,661,800円 |
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月収 | 249,400円 |
年間賞与その他特別給与額 | 669,000円 |
従業員数10~99人規模の企業における栄養士年収は3,661,800円、100〜999人では3,753,200円、1,000人以上の企業では3,989,000円です。企業の規模が大きくなるに従い、収入も高くなる傾向にあることがわかります。
企業規模が大きくなると、勤務する栄養士の数を増やさなければならないケースもあるでしょう。そうなれば、おのずと管理者となるベテラン栄養士の数も増えることから、規模の大きい企業では栄養士の平均年収も高まる傾向にあると考えられます。
栄養士は、経験を積むに従い年収はアップします。特に経験年数15年以上では、年収は大幅アップ。経験年数に加え、勤続年数が長くなると年収もアップしやすいといえますが、さまざまな分野での経験を積みたい方は転職でキャリアチェンジするのも一つの方法です。前職の経験を評価され、収入アップを目指せる可能性もあります。
月収 | 年収 | 年間賞与その他特別給与額 | |
---|---|---|---|
実務経験なし | 208,600円 | 2,554,900円 | 51,700円 |
1〜4年 | 224,200円 | 3,153,500円 | 463,100円 |
5〜9年 | 241,100円 | 3,479,400円 | 586,200円 |
10〜14年 | 257,600円 | 3,727,400円 | 636,200円 |
15年以上 | 285,000円 | 4,279,400円 | 859,400円 |
様々な分野で経験を積みたい、どんなところでも必要とされる栄養士になりたい場合、転職以外にも「ある就職先」を選ぶことでそのキャリアが叶います。そんなキャリアを叶えたい方は、ぜひ次の記事もあわせてご覧ください。
地域によって年収が異なる理由はさまざま。その詳細を計り知ることは難しいのですが、栄養士が働ける企業・施設の件数や規模、雇用形態、年齢層などに影響されるでしょう。あくまでも参考の一つとして見ておいてください。
月収 | 年収 | 年間賞与その他特別給与額 | |
---|---|---|---|
全国 | 254,800円 | 3,630,300円 | 572,700円 |
北海道・東北 | 227,757円 | 3,207,613円 | 474,529円 |
関東 | 270,014円 | 3,823,211円 | 583,043円 |
信越・北陸 | 237,517円 | 3,509,787円 | 659,583円 |
東海 | 244,675円 | 3,467,925円 | 531,825円 |
関西 | 258,000円 | 3,719,567円 | 623,567円 |
中国・四国 | 239,322円 | 3,485,731円 | 613,867円 |
九州・沖縄 | 233,575円 | 3,446,863円 | 643,963円 |
栄養士は職場によって求められるスキルや仕事内容も異なるため、給与平均も多少変動します。各職場で働く栄養士・管理栄養士の年収についてみていきましょう。
病院やクリニックに勤務する栄養士・管理栄養士の平均年収は以下の通りです。病院やクリニックに限ったことではありませんが、栄養士と管理栄養士では収入に差があることがわかります。
栄養士 | 管理栄養士 |
---|---|
350万円 | 440万円 |
病院やクリニックで働く栄養士・管理栄養士の収入は、この後ご紹介する勤務先と比較して高いことが特徴です。規模や診療科の特性によってはより高い収入が得られる職場もあるため、収入アップを目指したい方はチャレンジしてみると良いでしょう。
病院やクリニックに比べるとやや低めですが、高齢者介護施設での勤務も比較的高収入です。
栄養士 | 管理栄養士 |
---|---|
305万円 | 430万円 |
高齢化が進む中、施設数および栄養士・管理栄養士を含む関連職種の求人は今後も増加していくと考えられます。需要が高まるにつれ、収入もアップしていく可能性があるでしょう。
学校給食に関わる栄養士は、各学校に配置され給食業務を行う栄養士と給食センターに勤務する栄養士の2つのタイプがあります。
給食センターに勤務する栄養士や管理栄養士の平均年収は、以下の通りです。
栄養士(給食センター) | 管理栄養士(給食センター) |
---|---|
340万円 | 600万円 |
給食センター勤務の管理栄養士の年収がひときわ高い背景には、慢性的な人員不足があります。積極的な採用や離職率の低減を目的とした取り組みの一環により、給与も高めになっているものと考えられます。
なお学校給食に関わる栄養士・管理栄養士には、公立学校の「学校栄養職員」や「栄養教諭」として働く道も。学校栄養職員や栄養教諭は地方公務員の一種であるため、雇用や収入面で安定した働き方を目指したい場合は、おすすめの勤務先であるといえます。
幼稚園や保育園に勤務する栄養士・管理栄養士の平均年収は、以下の通りです。
栄養士 | 管理栄養士 |
---|---|
300万円 | 341万円 |
病院や高齢者介護施設などと比較すると、現時点では平均年収はやや低い傾向にあるようです。ただし、保育施設の数は多く今後も増える見込みが高いため、栄養士の需要が高まり、収入もアップしていく可能性があるでしょう。
栄養士 | 管理栄養士 |
---|---|
約250万〜330万円 | 約250万〜330万円 |
社員食堂などでは、他の職場に比べパートやアルバイトといった正社員以外の雇用形態で働く栄養士も多い傾向です。平均年収が低めである理由は、このような雇用形態の違いによる収入差によるものであると考えられます。
同じ企業に勤める栄養士や管理栄養士でも、メーカーで商品開発携わるケースなどはまた違った傾向にあるようです。
栄養士 | 管理栄養士 |
---|---|
360万円 | 420万円 |
給食管理や栄養指導といった栄養士の一般的な業務とは異なり、研究や開発などに携わります。より即戦力となる実務経験や専門知識が求められることが多いため、比較的高収入です。
ただし、求人自体が少なく人気も高いため狭き門。企業勤務でキャリアアップしたい方は、求人情報をこまめにチェックしておきましょう。
栄養士は「給料が安い」と言われることもしばしば。保育園では保育士、介護施設では介護士や介護福祉士がメインであるように、栄養士がメインの働き口が少ないことも理由の一つでしょう。
そんな栄養士や管理栄養士が、年収アップするために必要なのはどのようなことなのでしょうか。
栄養士が管理栄養士の資格を取得することはもちろん、業務に関わる専門資格を取得することが収入アップへの近道です。職場によっては、栄養士や管理栄養士以外の資格があることで手当が支給されるケースもあります。
例えば、病院に勤務する栄養士なら「病態栄養専門管理栄養士」や「がん病態栄養専門管理栄養士」「糖尿病療養指導士」など。 その他「公認スポーツ栄養士」や「健康運動指導士」「ケアマネージャー」など、得意分野や勤務する職場に応じて他の資格を取得しておくこともおすすめです。
現在の収入が低いと感じているなら、転職を検討することも一つの方法です。経験が重視されるケースも多く簡単な転職であるとはいえませんが、医療機関や食品メーカーなどは比較的高収入ではあります。
転職活動をする際は月給に加え賞与や手当、福利厚生などをチェックするほか、企業の特徴や業務内容を見極めることが大切。収入はもちろん重要ですが、自身のキャリアプランとかけ離れてしまうと、転職を繰り返す状況に陥ってしまいます。
転職後のキャリア形成と更なる収入増のためにも、自身のキャリアプランに見合った転職をすることが大切です。
栄養士・管理栄養士が年収をあげるためには、専門性を高めて資格を取得する、より収入の高い業種に転職する、等といったことが必要。つまり、キャリアアップを目指すことが必須であるということになります。
とはいえ、働きながら資格取得のために勉強したり転職活動をしたりするのはとても困難。このように考えたときに、選択肢の一つとなるのが「給食委託会社」への就職です。
委託先は病院や高齢者介護施設、学校、保育園、企業の社員食堂などとさまざまですが、給食委託会社の主役は栄養士や管理栄養士。勤務先は多岐にわたるため、希望に応じてキャリアアップのための異動も考慮してくれます。
転職することなく多くのキャリアが積めるうえ、勤続年数による年収アップも見込めるでしょう。
当サイトの監修企業「グリーンハウス」も、そんな給食委託会社の一社。ここでは、グリーンハウスにご協力を得て、在籍する栄養士の方々がどんなキャリアを積んできて今どんなやりがいを持って各職場で働いているのかを紹介します。
多様な業務を経験してキャリアアップ
現場によって異なるとは思いますが、現在の職場では厨房業務から栄養指導までトータルで担当できることが魅力。栄養士として、日々できることが増えていると実感しています。
また、配膳にしても栄養指導にしても時間が決められているため、スピード感をもって動けるようになりました。
別の病院へ異動してキャリアアップ
新卒で入社して、当時一つの職場しか経験していませんでした。他にもいろいろな職場を経験したいと考え上司に相談したところ、今よりも規模の大きな病院への異動のお話をいただきました。
同じ病院でも規模や特性によって経験できることが異なると思っています。大変だとは思いますが、今後のキャリアのため頑張りたいです。
再就職でキャリアアップ
さまざまな理由から、栄養士とは全く別の仕事に転職。しかし、転職後の仕事にもやりがいを見出すことができませんでした。
そんな中声をかけていただきグリーンハウスに再就職。有料老人ホームに配属され、栄養士としてのキャリアを再出発させ、今ではマネージメントを担当させてもらっています。
管理栄養士を取得してキャリアアップ
グリーンハウスで再出発後は、相談しやすい環境や仲間との繋がりの深さ、仕事の社会貢献度の高さを感じつつ業務をこなし、会社のサポートを受けながら管理栄養士の資格を取得。
その後は特別養護老人ホームの出向管理栄養士を経て、管理職へのキャリアアップを果たしました。
いろいろな職場を経験してキャリアアップ
現在の職場は、就職してから4ヶ所目です。いろいろな経験を積みたいと考えていたので、都度相談して希望を叶えていただいています。
学校ごとに特徴があり、給食のスタイルも一つではありません。さまざまな学校で働ける環境であるからこそ、栄養士のキャリアを高められると感じています。
興味があることに力を入れてキャリアアップ
学校給食に関わる栄養士として力を入れたいと考えていることが「食育」です。イベントの特別献立を積極的に取り入れたり、掲示物に力を入れたりといった取り組みをしていくなかで、喜んでくれている子どもたちの姿を見た時はモチベーションが上がります。
ときにはうまくいかないこともありますが、チャレンジを続けることで栄養士としてのやりがい、キャリア形成につながるのではと考えています。
メニューの多さを経験してキャリアアップ
メニューがとても多いことが社員食堂の特徴です。そのため、使用する食材や調理の作業工程を考えながらメニューを組み立てる能力がつきました。
また食のトレンドに着目しつつ、そのメニューを集団給食に活かすこともやりがいの一つになっています。
子育てと仕事を両立してキャリアアップ
子どもが小さいと大変さを感じることは多いのですが、子育てに配慮してくれる会社なのでとても助かっています。
そんな会社の配慮がある中、子育てと仕事を両立する術を自分なりに考えながらうまくこなせるようになっていけば、今後のキャリアにプラスになると考えています。
各職場で働く現役栄養士・管理栄養士の皆さんにインタビューをしたページもありますので、併せてご覧ください。
今回ご協力いただいた栄養士・管理栄養士の皆さんが在籍するグリーンハウスも、栄養士のキャリア形成を応援してくれる企業の一つです。さまざまな働き口があるうえ、ライフステージに合わせて活躍できる環境を用意しているため、簡単にご紹介します。ぜひ参考にしてください。
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株式会社グリーンハウス
厳選した旬の食材、天然調味料にこだわり「食と健康の総合ホスピタリティ企業」として、日本のみならず、世界13エリアで多角的に事業を展開。
オリジナルメニューを4,000以上保有し、日本2,694ヶ所の契約施設でのノウハウを落とし込んだ手厚い研修制度が特徴です。
入社後半年程度の手厚い研修を経て、キャリア希望・適性・研修状況を踏まえ、個々に合った職場に配属。キャリアに合わせて、様々な配属先で経験が積めるのもポイントです。
資格取得支援も活発。食と健康の業界で成長していきたいと挑戦する姿勢のある人なら、活躍するための環境は整っています。