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『あすけん』は「食べないダイエットより食べるダイエット」をテーマとしたAI食事管理アプリです。その日の食事や運動を記録することで、栄養士からのアドバイスが受けられるダイエットサポートサービスとして、SNSでも注目を集めています。
『あすけん』のAI栄養士である未来(みき)さんのように、ダイエットや健康管理に必要な情報を管理栄養士の視点で発信しているのが長島さんです。
―栄養士を志したきっかけを教えてください
スポーツ栄養学に興味をもったことがきっかけでした。学生時代はテニス部で運動することが好きだったこと、また親が食事に気をつけていたことから、昔から何となく健康や栄養について関心がありました。その中でたまたまオリンピック選手を支える管理栄養士の話しを聞き、やってみたいなと感じました。
―スポーツに携わりたかったということでしょうか
そうですね。子どもが好きということもあって保育士という道も考えていましたが、自分の過去を振り返ってみた時にやっぱりずっと頑張ってきたスポーツに関係する仕事がしたいな、と。
その中でも母が私のために体力がつく体に良い食事を作ってくれていたこともあって、その二つを掛け合わせられるのはまさに管理栄養士だと思いました。
―スポーツ栄養士から現在の道に進まれたのはなぜでしょう
大学のゼミでスポーツ栄養を学ぶようになってから、やはりスポーツ栄養士という職業が狭き門だということに気づきまして。就職をするのは正直なかなか厳しい世界だとわかりました。
そのタイミングで、私は栄養教諭の資格の勉強もしていたので、教育実習に行く機会がありました。中学校に行ったのですが、子どもの栄養について大きく考えさせられました。
子どもが健康でいるためには、大人が健康について知る必要がある。親世代に健康について知ってもらうならどうしたらいいかと考えたとき、社食なら社員の方が毎日来るので、何かしら情報を届けられ、それが子どもの健康にも繋がるようになるのではと。
―入社時点では、あくまで社食の管理栄養士を目指していたと
就職先を探すときも社食を運営しているかを重視していました。それで現在のaskenの親会社であるグリーンハウスに出会ったんです。
当時は、この業界の会社としてはめずらしく、グリーンハウスでは病院や老人施設などの職域と、社食や学校給食のようないわゆる一次予防の職域に対して、それぞれ分けて栄養士の採用をしていました。
一次予防に力を入れたいと考えていたので、この会社ならば目標に向かっていけるのではと。それに実際運営している社食の現場数も他社とは比較できないほど多かったのも決め手の一つでした。
―こだわりのあった社食の管理栄養士からアプリ運営に異動した経緯をお伺いできますか
社食にこだわりがあったというよりは、あくまで一次予防に携わりたい、大人に栄養や食事の正しい知識を身に着つけてほしいというのが私の目標でした。
またそのころは管理栄養士としてセミナー講師を経験させてもらうだけでなく、現場の責任者として労務や売上管理も経験させてもらっていました。それもあって、栄養士としてずっと現場で働いているよりも、もっと幅広いお仕事をしてみたいと思っていました。ですので、あすけんのアプリ運営についてのお話をいただいたときとても惹かれました。
―願ったり叶ったりなお話しだったと
そうですね(笑)すごくタイミングよくお話をいただけて、次のステップへ進んでいけたのは運がよかったと思います。グリーンハウスは本当に幅広いお仕事があるし、会社としての新しいチャレンジも多いので、こういうチャンスが掴みやすい環境だと思います。
―そもそも『あすけん』とはどのようなアプリでしょうか
『あすけん』は累計950万人が登録(2023年12月20日時点)されているAI食事管理アプリです。
1日3食の食事や間食などを撮影、もしくはバーコード読み取りしていただくことで、その日の栄養バランスをAIが独自アルゴリズムによって分析。AI栄養士の未来さんからその日の総合点数や栄養素グラフ、アドバイスが届きます。この記録やアドバイスを心掛けていただくことで、リバウンドしにくい「健康的な食生活」が叶うというものです。
あすけんユーザーの分析では、3ヶ月で平均4.66kg減(※)のダイエット効果があることが分かっています。毎日の食生活を可視化することで、「私、頑張れているんだな~」というモチベーションにも繋がりますよ。
※参照元:あすけん公式HP(https://www.asken.jp/)
―未来さんはSNSでも注目を集めていますよね
「あすけんの女」なんて呼ばれて、みなさんにかわいがっていただいていますね(笑)
AI栄養士というと少し冷たいイメージを持たれる方も多いかもしれませんが、表情豊かな未来さんのおかげでこのアプリを身近に感じていただけるのが、大変ありがたいです。ユーザー様一人ひとりの使い方に合わせて、寄り添っていけるアプリだといいなと思います。
―1日の仕事の流れを教えてください
―長島さんが感じている『あすけん』の魅力はなんでしょうか
栄養士の視点で考えた『あすけん』の魅力は、場所や時間を選ばずに健康のサポートができること、利用者の方の職種が多岐にわたること、栄養×ITで情報を届けられる範囲が広いことです。
社員食堂ですと情報を届けられるのはそこの社員さん、もっと言えば社員食堂を利用してくださる方に限られます。それが『あすけん』ならば職種に関わらず、それこそ老若男女問わず登録さえしていただければ、情報を届けられる。その広がりはITならではだと思います。
世の中にはたくさんの健康に関する情報が溢れていますが、『あすけん』は管理栄養士の知識や経験を基に、根拠のある情報が発信できます。管理栄養士としての責任やプライドを持って世の中へ情報を届けていることに、やりがいを感じています。
―なにか記憶に残っているエピソードはございますか
とある企業様から食事や栄養に関するセミナー動画の制作をご依頼いただいた際、企画資料をお持ちしたところ、すごくわかりやすい、伝えたいことがイメージできるとお褒めの言葉をいただいたのが記憶に残っています。
栄養士チーム全員でエビデンスを確認するとともに、まったく別のチームの方にも資料を見ていただいて、一般的にはイメージしにくい言葉を洗い出すなどし、より伝わりやすい企画資料へブラッシュアップしました。
クライアントの担当者様ともアイデアを出し合い、最終的に『あすけん』のチーム全員で作り上げたものが評価されたことが嬉しかったです。
―みなさん協力的な方ばかりですね
そうですね、コミュニケーション能力が高いというか、純粋に親切でいい人が多いというか(笑)営業チームやエンジニアチームの方も、困っていることがあって質問をするとすぐ返してくださいます。疑問がすぐに解決されるので、栄養士としての仕事に集中できる。とても働きやすさを感じます。
―askenさんはリモートワークの方も多いとか
親会社であるグリーンハウスは基本的にみなさん出社されていますが、askenの場合は社員が自由に出社とリモートを選択できます。
基本はリモートワークだけどこの日だけは出社したい、週3日だけ出社したいみたいなことはもちろん、午前中は作業に集中するため自宅で仕事をして、午後は打ち合わせのために出社なんてことも可能です。小さなお子さんがいらっしゃる方など、どんな方でも働きやすい環境が整っています。
ただリモートだから関係が薄いかといったらそうでありません。先ほど申し上げた通り、質問をすればすぐに返してくださる方ばかりなので、安心してお仕事ができています。
―今後『あすけん』チームとして、取り組んでいきたいことはありますか
クライアントの企業様に『あすけん』アプリを導入してもらえても、興味や関心がない従業員の方には取り組んでもらえていないことも…。
そういった方にも前向きな気持ちで取り組んでいただくためには、なにかしらの行動変容を起こす必要があります。そのような仕組みづくりが第一の課題だと考えています。最初は面倒くさそうと思ったけど、やってよかったと思ってもらえるような取り組みを増やしていきたいです。
また企業や自治体などで健康を担当されている方の伴走者のような存在でありたいと思っています。『あすけん』を選んでくださった担当者の方がちゃんと結果を出せて、「『あすけん』にしてよかった!」と心から思えるようにサポートできるチームを構築したいです。
―では、長島さんご自身が目指す栄養士像はどのようなものでしょうか
現在askenには社員として6名の栄養士が所属しています。今までの経験やスキルによって、メニューや開発、医療、法人などそれぞれが別の仕事をしている状況です。だからこそ自分の分野、私だと「健康経営や特定保健指導に関わること」を極めて一番理解する必要があると思います。大変なことではありますが、それが今のやりがいになっています。
お客様には「セミナーやるなら長島さんに相談しよう!」となるように、社内の方なら「誰に相談しようかな?そうだ、長島がいる!」と思い出してもらえるように、これからも頑張ります!
―本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
健康アプリの運営という今までにはなかった栄養士としての仕事に挑んでいる長島さん。ITという業界の中でも栄養士だからこそ提供できるサービスに対して、責任とプライドをもってお仕事をされている姿が素敵です。「栄養士」という仕事の広がりを感じさせられました。
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株式会社グリーンハウスの栄養士は日本全国の高齢者介護施設や病院、企業の社員食堂、給食センターなどで活躍しています。栄養士として職を極めるだけでなく、栄養士を管理・指導する立場のマネジメントなどのキャリアプランもあり、栄養士としての幅を広げることができます。