栄養士は在宅で働けるのか？

近年テレワークが普及している中で、「栄養士として在宅で働きたい」と考えている方もいるかもしれません。こちらの記事では、栄養士が在宅で働く場合にはどのような仕事が考えられるのかについてまとめています。興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

栄養士は在宅でも働ける？

栄養士が在宅で働きたいという場合には、まず「正社員や派遣社員のまま、在宅勤務を行う」という方法が考えられます。現在、テレワークを取り入れている企業が多いことから、そういった企業であれば栄養士も在宅で働ける可能性があります。

また「フリーランス・個人事業主として働く」という選択肢も考えられるでしょう。自身で仕事を探す必要がありますが、働き方などを自分でコントロールすることが可能となります。そのため、家事や育児の合間に働きたい、休日を自分の都合に合わせて設定したい、といった場合におすすめの方法です。

在宅で働くのに必要な資格・スキル

栄養士が在宅で働く場合には、まず専門知識を高めていくのが非常に大切です。さらに栄養士の資格があれば、健康な人はもちろん病気の人の栄養指導なども担当できるため、仕事を獲得できる可能性も高くなるでしょう。

また、フリーランスや個人事業主として働く場合には、自ら企業とやり取りをして仕事を獲得していくことになるので、コミュニケーション能力も求められる点はあらかじめ念頭に置いておくことが大切です。

在宅でできる栄養士の仕事

献立作成

栄養価計算が行われたレシピから、「主食」「主菜」「副菜」「汁物」を組み合わせながら献立を作成する仕事です。この場合、定められたカロリーや栄養素の基準値に収まるように、栄養管理を行っていくことが求められます。

そのほかにも、季節に合わせて旬の食材を取り入れたり、同じような献立が続かないようにして、楽しみながら食べられるように工夫します。フリーランスとして献立作成の仕事をする際には、納品日までにある程度まとまった量の献立を作成して納品する、という働き方が考えられます。

栄養価計算

食事の写真や献立から栄養価を計算します。例えば、食事管理アプリを使用しているユーザーから送られてきた食事の写真をもとにして栄養価計算する、という仕事があります。単に栄養価の計算をするだけではなく、栄養指導も行うといったケースも見られます。

このような栄養価計算の仕事は企業からの業務委託が多くなっていますが、定められた納品日までに作業を行うという形であれば自分のペースに合わせて進められます。

表示ラベルの作成事務

食品表示法に基づき、食品のパッケージに掲載する原材料名・内容・成分表示表などを作成します。この仕事では、商品開発を行っている企業から提供された資料やサンプル品と照合して、成分の情報に誤りがないか、説明文章が商品と合っているか、といった点について確認を行っていきます。

この仕事を進める上では、企業の担当部署や関連する部署とのやりとりが発生するケースも多いです。

食事や栄養に関わる記事執筆

栄養士として、雑誌やWebメディアなどの記事を作成するという仕事も考えられます。栄養士としての知識や経験が活かせるため、ライティングの仕事の経験がなかったとしても、コツさえ掴めばチャレンジできるでしょう。

さらに、栄養士として資格を持っているのであれば記事の信頼性を高めることにも繋がります。ライター募集の条件に「栄養士資格を持つ方歓迎」といった文言が含まれるケースもあるので、興味がある方は探してみるのがおすすめです。

料理レシピ動画などの編集

動画編集の仕事に栄養士としての知識を活かせます。例えば、レシピを紹介する動画の編集などです。

この仕事では、クライアントから提供される素材動画に対してカットやトリミング、テロップの挿入、BGMの挿入などの作業があります。未経験だと動画編集は難しく感じられる場合もあるかもしれませんが、ハウトゥー動画などを用いて自分で学ぶこともできます。

料理教室

近年では、オンラインでの料理教室も多く開催されています。インターネットとパソコンがあれば開催できるので、自宅にいながらレッスンを行えます。

料理教室の形式では、講師と生徒が一緒に料理を作っていく場合と、講師が作り方を説明しながら料理をしているところを見せていく場合の2種類があります。いずれの方法でも、オンラインの料理教室を行う場合には、ビデオ通話アプリなどを使いながら工程について説明を行っていきます。