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学校給食での栄養士のお仕事とはどのようなものなのか、同じ会社に所属しながら、さまざまな学校で学校給食の栄養士として働いてきた栄養士さんにお話を伺いました。仕事内容の他にも、お仕事のやりがいなども詳しく聞いてきましたので、ぜひ参考にしてみてください。
―なぜ栄養士になろうと思ったのでしょうか
私の場合、子どものころからずっと栄養士になりたいと思っていたわけではないんです。
高校のときラグビー部のマネージャーをしていて、とても忙しい毎日を送っていました。部活がひと段落して、さてこれからの進路をどうしようかと考えたとき、母から「資格があったほうがいいんじゃない?」というアドバイスを受けたのが、栄養士を目指すきっかけになりました。
―「資格を取ろう」の方が、栄養士を目指すより先にあったんですね
センター試験から大学受験をするよりも、学校推薦を利用したいというのが前提にありました。ただ、元々食べることは好きだったということ、ちょうどそのときに読んでいた小説に給食や栄養士の話が出てきていたこともあって、興味が惹かれる職業だと思い、この道を目指すことに決めました。
―栄養士の仕事として学校給食を選んだきっかけはなんでしょうか
実は母親が高校の学食で働いていたんです。他にも親戚や知り合いに学校関係の仕事をしている方が多かったこともあり、自分も栄養士の資格を取るのなら、学校で働きたいと思っていました。学校でなかったとしても、できれば常食に携わりたいという気持ちは強かったですね。
―日常的な「普通の食事」に関わりたかったと
そうですね、いわゆる「食育」にとても興味があります。前に勤務していた小学校でも、壁新聞のように掲示物をつくって子どもたちに食の知識を発信してきました。今の小学校でも職員の方々が掲示物に力をいれていらっしゃるので、私もやっていきたいなと思っています。
―就職先としてグリーンハウスさんを選んだのはなぜでしょうか
一番の理由はグリーンハウスの社是「人に喜ばれてこそ会社は発展する」に共感したからです。
大学時代、栄養士としての勉強をしながらお菓子作りをしていて。うまくできたときに友達に渡したら、思った以上に喜んでもらえました。人になにかをすることで喜んでもらえた実体験をしたからこそ、会社選びのときにグリーンハウスの社是に惹かれたのだと思います。
あと、グリーンハウスで実習をしたことも直接のきっかけでしたね。
―校外実習もグリーンハウスさんだったんですね!
私は青森出身なのですが、グリーンハウスは青森市内で給食センターをやっていて、そこで実習を経験しました。そのときにいろいろ教えてくださった方が優しくもテキパキと仕事をされる方で。そういう姿に憧れてグリーンハウスを選んだという部分もあります。
福利厚生的にも申し分がなかったですし、周りに比べても就職先を決めるのは早かったです。
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―こちらの小学校は、普通の小学校と給食のスタイルがかなり違いますよね
いままで経験してきた小学校の中でも、かなり特殊なスタイルだと思います。
まず公立の一般的な学校給食では自治体の栄養士が献立作成するのに対し、こちらでは私たち栄養士が献立作成まで請け負っていること。そして全校児童800人が教室から食堂へ移動し、一斉に食事をすること。さらに給食の盛り付けまで行っていること。どれも他の小学校ではなかなか見られないです。
―想像しただけでも大変そうです…!
献立についても、食缶に入れてクラスごとに配り、それぞれの食器へよそってもらうのではなく、職員の方の手間が省けるようにできるだけワンプレートに盛り付けられるようにしています。そうなると、他の学校の献立以上に主菜と副菜の組み合わせのバランスを考える必要があって、そこには結構こだわっています。
―職員の方の手間というのも、かなり重視されていますか
パートさんに調理や配膳をしていただきますから、やっぱり手数がかかりすぎないように計算しています。児童たちは決められた時間に食堂へ集まってきますので、手際よく提供できて、尚且つ美味しいと喜んでもらえるように、栄養と同じくらい重視して献立作成をしています。
―1日の仕事の流れを教えてください
―仕事の中で特に大変だと感じるのはどういう時でしょうか
業務開始の時間が早いこと、大きな鍋を混ぜたり重たいものを持ち上げたりすることが多いことから、想像以上に体力勝負な仕事です。ですが従業員全員で助け合って業務をしていますので、年代問わず働ける職場だと思っています。
―それはいい関係ですね!では職場の雰囲気も良いのですか
年代も経歴もさまざまな方が働いていらっしゃいますが、みなさん和気あいあいと仲良く仕事ができています。
何かのイベントのときや、少し手間がかかるような特別な献立にもチャレンジしたいので、そういう時はみなさんへ相談するんです。そうすると「いいよ、やってみよう」と前向きに言っていただける。
最近だとグラタンを出したのですが、児童にすごく喜んでいただけたようで、やってよかったですし、やらせてもらえる環境に感謝しています。
―いま特に力を入れていることやチャレンジしていることはありますか
この職場に来てまだ日が浅いため、先輩や上司に迷惑をかけないよう毎日の業務をこなすことに必死なところはあります。
特に物価高騰が続いていて、どういう食材を入れたら価格を抑えられるのかに頭を悩ませていて。そういう時は過去の献立を勉強して、この組み合わせにしてみようとか、この食材に交換してみようとか、創意工夫を頑張っています。
―前田さんはこちらの学校が4校目なのだそうですね
私は新卒からずっと同じ会社に所属してはいますが、職場自体は結構異動しています。栄養士として、できれば色々な経験をしてみたいという気持ちがあり、それを本社の方へ伝えるとすぐに実行していただけるので、自分の目標に向かっていける環境だと思っています。
―キャリアアドバイスもしっかり受けられていると
キャリアアドバイスには力をいれてくださっていると思います。環境も整っていますが、やっぱりちゃんと自分から希望を伝えていくことが大切ですね。
私も希望を伝えられるようになるまでは2~3年かかってしまいましたし、そのぶん努力も求められます。でも栄養士としての夢を後押ししてもらえるのは、本当に心強いです。
―仲間がたくさんいる環境ということですね
そう感じています。中でも「親友」といえる栄養士が同期にいて。今は私が引っ越してしまったんですけど、6年間同じアパートで暮らしていて、ほぼ毎週遊んだり食事をしたりしていました。慣れない環境で暮らす中で、その仲間の存在にすごく助けられました。
―6年間!まさに助け合える関係ですね
一番大きいと思ったのが管理栄養士の試験を受けたときです。その親友と毎週土日に勉強をしたおかげで、2人とも試験に一発合格しました。今でもたまにご飯を食べたりカフェに行ったり、それがリフレッシュになっていて、また明日から頑張るぞー!とやる気が出ます。
―前田さんの目指す栄養士像を教えてください
今はまだ仕事を一生懸命にこなすだけでいっぱいいっぱいなので、具体的に「こうなりたい」まではイメージができていないのが本当のところです。でもやっぱり子どもたちの食に関わっていきたいという気持ちがあります。
―食育に力を入れたいということでしょうか
はい、先ほどもお話ししましたが献立はもちろん、掲示物にも力を入れていきたいです。食事に関するクイズや、調理に使用する器具の紹介など、自然と食を楽しんで興味をもってもらえるようにできればと思っています。
あとはイベントの特別献立にも積極的に取り組んでいきたいですね。栄養も美味しさも見た目も喜んでもらえるような献立をつくっていく。成功も失敗も含めて経験を積んでいくことで、達成感につながりますしきっと自信もついていく。そこからやりがいも生まれるのかなと思います。
―最後に、いま栄養士を目指している方、転職を考えている方へメッセージをお願いします
とにかく「楽しい!」というのが率直な気持ちです。たくさんの仲間や児童たちに囲まれて、やりがいのある毎日を過ごせています。
あと学校給食のお仕事は夏休み冬休みが長いので、旅行にも行きやすいです(笑)通常時はなかなかお休みが取れないですが、メリハリのある働き方をしたい方にも向いていると思います。
―本日はどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
実際の調理から献立の作成、掲示物まで、前向きにチャレンジを続けている前田さん。その明るく笑顔でお仕事のことを語っていただき、とても仕事が好きなんだと感じることができました。
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株式会社グリーンハウス
株式会社グリーンハウスは、1982年5月・東京都の公立学校の給食センター(小平市)を民間で初受託した企業(※)。いわば民間給食センターのパイオニア的存在ともいえます。給食センターのみならず、企業の社員食堂、病院、高齢者介護施設などから委託を受けているので、自分の可能性を試すことができるでしょう。
創業は1947年。慶應義塾大学の学生食堂からスタート。現在、国内・海外2500店舗以上を展開。企業、病院、官公庁等から委託を受け、日本はもちろんアジアで食と健康をプロデュース。多くの栄養士を抱え、創業時からの「人に喜ばれる仕事をする」を理念として、日本の「食」を支えています。
※参照元:グリーンハウス(https://www.greenhouse.co.jp/corporate/history/)
ここからは学校栄養士の一般的な知識を解説していきます。
平成21年に「学校給食法」が施行され、学校給食の7つの目標が掲げられました。
引用元:全国学校給食会連合会より抜粋(http://www.zenkyuren.jp/lunch/aim.html)
この目標を実現することが、学校給食に携わる栄養士の役割。つまり、子どもたちが学校給食を通じて、適切に栄養を摂取するとともに、栄養に関して正しい知識を身につけ、心身ともに健康に過ごすことができるようにすることが、大きな役割といえます。
学校栄養職員は、栄養士または管理栄養士の資格を持ち、学校給食の運営に携わる専門職です。主な業務には、栄養バランスを考慮した献立作成、衛生管理、給食だよりの発行などがあります。
学校栄養職員は、年齢に応じて1日あたりに必要なエネルギーなどを考えてメニューの作成を行います。
小学校や中学校は多くの児童・生徒が学んでいますので、調理の量が必然的に多くなります。そのため、学校給食が原因と考えられる食中毒を起こさないために、給食施設の衛生管理についても学校栄養士が行います。また食材の発注や搬入された食材が不足していないか、傷んでいる食材はないかのチェックや調理員への指導も大切な仕事になります。
学校全体で食育に取り組んでいる学校も増えてきているため、子どもたちだけでなく、保護者や教職員に対しても食に関する情報の提供を行っています。生徒や保護者あてに「給食だより」を作成したりし、試食会や親子料理教室、現在の給食のあり方について通知を行います。
「栄養教諭」は、栄養士の資格以外に「栄養教諭」としての資格が必要で、教員として生徒たちに直接食育指導を行ったり、給食の管理をしたりといった、食の管理者として指導する人のことをいいます。
学校栄養士は、学校のなかだけで栄養指導を行っていくのではなく、家庭での食事を含めて栄養指導にあたります。また、アレルギーのある子どもを抱える保護者に対する個別相談やスポーツをする子どもへの栄養指導、そして肥満傾向にある生徒や偏食傾向にある生徒への個別指導などを行います。
その他、栄養教諭は、無理なダイエットを行わないように指導をしたり、肥満傾向にある生徒の栄養指導、食物アレルギーのある子どもに対して、家族に対して献立作りにアドバイスをしたりといったことが主な役割になってきます。
子どもたちに食事の大切さを伝えつつ、楽しく学んでもらえるような工夫が必要ですが、学校栄養士の役割や仕事はとてもやりがいがあるでしょう。
働く環境は違えども、栄養士として食を通し健康増進への貢献をすることは同じです。学校給食の栄養士に活かせる経験・スキルについてご紹介します。
患者や高齢者の身体状態に応じた食事提供の経験は、食物アレルギーを持つ子どもへの除去食や代替食の献立作りに役立ちます。病院では、個々の患者の病状や栄養ニーズに基づいて献立を展開してきたはず。
同様のアプローチが学校給食でも求められるため、栄養バランスを考慮しつつ、アレルギー対応食品を取り入れたメニュー作成において貢献できるでしょう。
子どもに食事の楽しさを知ってもらうことも重要です。病院や介護施設での経験から得たQOL(生活の質)を重視した栄養管理のスキルは、この点でも大いに活かされます。例えば、高齢者向けの柔らかい食事や飲み込みやすい形態への調理法を学んできた栄養士は、学校給食でも子どもたちが安全かつ楽しく食べられるような工夫を施すことができるでしょう。
また、行事食や季節感を取り入れたメニュー作成も、高齢者施設での経験を児童向けに転換することによって、子どもにとって魅力的な食事体験を提供することが可能です。このように、病院や介護施設でのスキルは、学校給食でも質の高い献立作成につながります。
社員食堂では、季節感を重視した行事食のメニュー作成に取り組んできたと思います。例えば、お正月やクリスマスなどの行事に合わせた料理の準備や提供経験は、学校給食にも応用可能です。
また、食育が重要視される学校給食では、行事食を取り入れることで、子どもたちに日本の伝統文化や季節感を伝えられるでしょう。行事食は児童の興味を引き、食への関心を高める効果も期待できます。
社員食堂で培ったスキルを活かせば、学校給食でも魅力的なメニュー展開が可能になるでしょう。
社員食堂では、旬の食材やご当地メニューを取り入れた多彩な献立を提供してきたことでしょう。利用者が新しい味覚を楽しめる工夫は、学校給食でも大いに活かせるスキルです。
学校給食では、地域の特産物や旬の食材を使ったメニュー作りが推奨されています。地元の文化や食習慣を子どもたちに伝える良い機会となるだけでなく、季節感を感じられる献立は子どもたちにとって楽しみの一つにもなります。
また、栄養バランスを考慮しながら楽しい食事体験を提供できるのも大きなメリットです。社員食堂で培った経験は、学校給食で質の高い献立を作成する力につながるでしょう。
学校給食の献立作成・調理・提供だけでなく、食育指導も求められる学校給食の栄養士さんは、さまざまなスキルを身につけられるチャンスに恵まれています。
学校給食では成長過程に合わせた児童に向けての献立作成が必要です。加えて、食物アレルギーの子向けの除去食や代替食の対応も求められます。
そして、給食時間までに配膳ができる状態に調理が完了するように調理員さんへの分かりやすい的確な指示出しをするマネジメント力も身につきます。
年齢に合わせた食育指導が求められるため、対象者に合わせた言葉でわかりやすく伝えるプレゼンテーション力が身につくことが期待できます。
また、児童に興味を持ってもらうために、いろいろな角度から食育を行うことが求められるため、食や栄養に関する知識についても増えるでしょう。
学校給食の栄養士は、効果的な情報発信スキルを磨く機会に恵まれるでしょう。給食だよりの発行を通じて、季節の行事食や特別メニューの紹介、栄養バランスの解説、食の安全に関する情報を発信します。
また、レシピの共有や食育コラムの執筆により、文章力などの情報発信スキルが向上するのも嬉しいポイントです。保護者会や学校行事での講話、教職員向けの研修会など、さまざまな場面でプレゼンテーションを行う機会もたくさんあります。
そのような背景から、栄養士としての専門知識を子どもたちやその家庭、教職員に分かりやすく伝える能力が培われ、幅広い年齢層とのコミュニケーション力も向上します。
学校給食の栄養士は、成長過程の子どもの食事を支えることができるだけでなく、直接食育指導をする中で給食の感想を聞けるのはもちろん、食に関する興味を子どもたちに持たせることができるやりがいのある仕事です。
当サイトの監修企業・グリーンハウスは、さまざまな学校給食現場で働けるチャンスがあるとともに、研修制度も整えて栄養士が成長できる環境を用意している企業です。学校給食での仕事に興味を持った方は、一つの選択肢としてチェックしてみてください。
監修企業 sponsored by 創業は1947年。慶應義塾大学の学生食堂からスタートした株式会社グリーンハウスは、学校をはじめとして、全国の企業、病院、官公庁などから食堂経営の委託を受け、多くの栄養士が勤務しているコントラクトフードサービス(給食)会社の大手。創業者の田沼文蔵氏は昭和49年に設立された、(一財)日本給食サービス協会の初代会長を務めるなど、委託給食という分野においての草分け的存在です。
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