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保育園の栄養士として園児たちの食育やアレルギーにも対応している大阿久さん。保育園の栄養士ならではのやりがいや仕事内容について聞いてみました。
―栄養士の資格を取ろうと思ったきっかけは
高校が家政科だったので、そこで学んだものを職にしようと思ったのがそもそものきっかけです。成分の名前を覚えたり、お菓子作りも好きで、好きなことを仕事にできたらいいなと思って、栄養士の道を選びました。
通っていた学校が調理師の資格も取れるところだったので、調理師の資格も持っています。
―栄養士と調理師、両方の資格を持っているメリットはありますか
調理師さんと一緒に働くので、資格の勉強をすることで、調理師さんと対等に仕事ができるのかなと思います。技術に関しては練習が必要ですが。
―転職という形でグリーンハウスさんに入社されたとのことですが、なぜ転職をしようと思ったのですか
この保育園ではグリーンハウスに入社をする前から、他の給食会社で仕事をしていました。数年前に、保育園が新たにグリーンハウスの運営に切り替わるということになり、声を掛けていただきました。
私としては、学生時代の就職活動で受けていたこともあり、グリーンハウスにお世話になることを決めました。
―以前の会社とグリーンハウスさんではどんな違いがありますか?
以前の会社は地元の比較的規模の小さな会社でした。グリーンハウスは70年以上の歴史ある会社で、特に衛生に関してはすごく徹底していると感じました。
それに様々な施設も運営をしているし、いろいろな考えを持った方もたくさんいて、自分の視野も広がると思いました。
―お仕事内容はどのようなことをされていますか
食材の発注や検品、食事の提供が基本です。それと食育ですね。
―食育というと、具体的にどのようなことをされていますか
0、1、2歳の園児は野菜を自分で洗って、その日に洗ったものをその日に食べるということをしています。時間的には大変ですが、前日に洗って翌日にすると、次の日に来れない子もいるので。
3、4、5歳の園児はクッキングです。例えば肉まん作りは、生地や肉団子を1人分あらかじめ作っておいて、園児は生地を伸ばしたり、肉を入れて包んだりします。
―今までで1番好評だったのは
親子でのパン作りです。卒園式が終わった次の土曜日に、お母さんと一緒にやりました。とても好評でしたよ。
―1日の仕事の流れを教えてください
―おやつは手作りなんですか?
はい、朝のおやつは市販のものですが、お昼のおやつは完全手作りです。
―お仕事をするうえで関わっている人は
園長先生や先生、あとはパートさんや園児とその親御さんです。園長先生や先生とは、しっかりコミュニケーションを取るようにしています、自分から情報を取りにいって、そのうえで提案だったり、改善をしています。
―園児の親御さんと話す機会はありますか
離乳食に関してはよく相談を受けます。例えば月齢でいったら離乳食から完了食に移行しているのに、食べてくれないといった相談を受けたりします。
そんな時は、食べないからって焦る必要ないですよ、いつか食べるようになるんですよ、といったアドバイスをしたりします。
―仕事をするうえで気を付けている点はどこですか
アレルギー食への対応ですね。以前、卵、乳、大豆の複合型のアレルギーの子もいて、大豆がだめだと味噌汁も醤油もダメなんです。とても気を使いました。
―それは大変ですね
そうなんです、だからおやつは手作りなんです。蒸しパンにしても、既製品だと卵・乳が入っているので食べさせられないけど、手作りだったらアレルギーがある子も、そういったものを使わずに、みんなと同じ見た目のものが食べられるんです。
―アレルギー対応で工夫されていることはありますか
食器はすべて名前付きで、色も分けるようにしています。調理するときも、盛り付けも、最初にして、完全に分けて調理するようにしています。
配膳のときにも先生にチェックしていただき、お子さんに何かあったらいけないので、細心の注意を払うようにしています。
―保育園の栄養士のやりがいはどんなところでしょうか
子どもは反応がいいですよね。何が「美味しかった」とか、「今度はこういうのやって」とか言ってきてくれます。またお礼のお手紙をくれたりなど、それがモチベーションにつながっています。
―逆においしくないと言われることはありますか
おいしくないと言われたことはないんですけど「大人の味だね」と言われたことはあります(笑)。
―ははは、それは可愛いですね
ビビンバに入っているゼンマイを食べたときに言われました(笑)。なるべく家で食べないものを食べさせて欲しいというお母さんの声もあるので、ひじきとかをよく出しています。
―保育園の栄養士をしていてどのような知識やスキルがあるといいですか
アレルギーに関する知識は必須だと思います。見た目でわかるものだったらいいんですけど、この食材に実は卵が入っているといったこともあるので。
あとは、旬の食材を知っていると食育のときに役立つかなと思います。
―旬の食材って知っているようで知らないですね
そうなんですよ。これを知っているだけで食育のアイデアにつながるので便利です。
あとはなんといっても、調理の技術と知識は必須だと思います。保育園の栄養士は調理もするから絶対に必要です。
―栄養士の方で調理が苦手な人はいるものですか
仕事で使うレベルとして考えると、けっこういると思います。普段自炊など調理をする機会のある人はいいですけど、技術的なことは学校だけではなかなか身につかないですよね。
でも、調理のことを知らないと現場に指示を出せないですよね?だから調理の技術と知識がとても重要だと思います。
―お休みの日は何をして過ごしていますか
土日がお休みのため、友達と合わせやすいので、まず家にはいないです!普段から視野が狭いと自分では感じているので、休日は外に出て、知らない世界の知識を広げるようにしています。
―今後、栄養士としてどうなっていきたいですか
園をより良くしたいという気持ちは常にあります。ただ食事を提供するだけじゃなくて、園児たちの顔を見に行ったり、直接話をしたり、先生たちの園児への思いを聞いたり。
そういったコミュニケーションはもっともっと取っていきたいです。
あとは栄養士として保育園だけでなく、どこに行っても通用する自分でありたいです。
―本日はありがとうございました
ありがとうございました。
小さな子どもたちのために、おいしい食事の提供と食育に奮闘している姿が素敵です。アレルギーの子のために、見た目が同じになるように、おやつも手作りにしているというホスピタリティに感動を覚えました。
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株式会社グリーンハウス
株式会社グリーンハウスは日本のこれからを担う子どもたちのために、健康面・栄養面・衛生面・食育という様々な角度から食事の提供を行っています。
創業は1947年。慶應義塾大学の学生食堂からスタート。現在、国内・海外2500店舗以上を展開。企業、病院、官公庁等から委託を受け、日本はもちろんアジアで食と健康をプロデュース。多くの栄養士を抱え、創業時からの「人に喜ばれる仕事をする」を理念として、日本の「食」を支えている。
厚生労働省が2004年に定めた「保育園における食育に関する指針」は、子どもたちが保育園で食べることの大切さや食への関心を高める「食育」につながるものとして作成されました。
栄養士の役割としては、食事の提供や子どもたちの心身の発達に合わせた献立作りが主ですが、食育を通じて食事の大切さ、子どものうちに好き嫌いをなくすなど、食物に関する知識を高める教育を担います。
このように、食事の提供だけではなく専門的な知識のある栄養士が求められています さらに、最近では食物アレルギーの子どもが増えており、場合によっては重篤な状態に陥る可能性もありますので食事には特別な配慮が求められています。
子どもが好きな方にはやりがいの多い職場といえます。 保育園や幼稚園の規模は小さいので、病院や高齢者介護施設のように食事を大量に作る必要はありません。しかし、この時期の子どもにとって、食事は味覚形成に大切な時期ですので、そこに携わることができるのは栄養士としてやりがいを感じられるでしょう。
保育園や幼稚園でのお仕事は、実際に調理を行う「調理業務」と、「食育業務」の2つに分けられます。
実際に厨房で食事を作り提供します。その他にも献立を作成、食材の発注や片付け、そして予算管理などを行います。献立は、アレルギーのある子どもや敏感な体質の子どもにも配慮しながらバランスよく作っていきます。
食育は栄養士だけの仕事ではなく、保育園全体で考えていきます。食物によって違う味や食感など、子どものうちに好き嫌いをなくすことはとても大切です。
保育指導者との会議に参加し、保育への取り組みを知って栄養士の立場から提案するなど、スタッフとともに食育に取り組みます。また、保護者と面談をする施設もあります。保育園や幼稚園での食事について話をするのはもちろん、子どものアレルギーや体質について、さらには家庭での食事の状況についても把握していきます。
施設によっては栄養士としての仕事だけではなく、実際にレクリエーションの時間に子どもたちの保育を行うこともあります。子どもたちと一緒におやつを作ったり、野菜を教材に使って指導をしたりすることもあります。
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創業は1947年。慶應義塾大学の学生食堂からスタートした株式会社グリーンハウスは、全国の企業、病院、官公庁などから食堂経営の委託を受け、多くの栄養士が勤務しているコントラクトフードサービス(給食)会社の大手。創業者の田沼文蔵氏は昭和49年に設立された、(一財)日本給食サービス協会の初代会長を務めるなど、委託給食という分野においての草分け的存在です。