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社員食堂と聞けば、とある企業の食堂を思いつく方も多いのではないでしょうか?健康に配慮したレシピや各社独自の施設・サービスなど、その情報は本屋やコンビニを覗いてみれば度々見かけることがあり、よくメディアに取り上げられているほどです。
一方で、実際に社員食堂で働く栄養士自身については詳しくは紹介されていないようです。
ここでは、これから社員食堂で働こうと考えている方のために、社員食堂の栄養士の仕事がどのような内容なのか?お給料はどれくらいなのか?等について解説していきます。
社員食堂で働く栄養士の仕事内容は、社員の健康管理や栄養指導などがあるようです。
社員食堂で働く栄養士の仕事は、美味しい食事を提供するだけではなく、栄養のバランスを考え、結果的に生活習慣病の予防や食事による健康管理につなげていく必要があります。
例えば、「カフェテリア」スタイルの食堂では利用者自身の好みで主食や副菜を自由に組み合わせることもできるため、なかなか全体のバランスを考えることが難しいようですが、
社員食堂では、健康増進法や労働基準法などで栄養士または管理栄養士の配置と、栄養管理に努めるよう定められており、社員自身の栄養に対する考え方を良い方向へ促す、というのも大切な仕事となっているのです。
ちなみに厚生労働省のHPによると、
“管理栄養士・栄養士は栄養や食の専門家として、健康の維持・増進と疾病の予防・治療等を目的に、病院・福祉施設・学校・行政・企業などに従事しています。2008年に「特定健康診査および特定保健指導」が制度化されたことにより、食生活の改善などにおいて、管理栄養士に求められる役割が一段と高まっています。”
との記載があり、このことからも社員食堂に務める栄養士の責任は大きく、またこのような背景から、各企業の需要は今後も増えることが読み取れます。
社員食堂での主な仕事は、やはり何といっても社員を対象に食事を提供することであり、メニューを考え、調理することは栄養士の重要な仕事です。
食事の提供対象となる社員の方々には年齢層の幅があるため、それぞれの年代に合った食事内容を考える必要があるでしょう。加えて、好みもありますのでバリエーション豊かなメニューを考える必要もありそうです。
上述のように各世代に合わせる栄養・メニューを考えることも大切なのですが、そのほかにも、社員の健康管理や相談、栄養指導も行ないます。
例えば、職場によっては社員の食生活アンケートを実施したり、健康診断の結果をもとに個別にメニューを考えたり、或いはアドバイスをすることもあるようです。さらに、提供しているメニューごとにカロリーや塩分といった成分の表示を行ったり、社内で健康増進に役立つ情報を掲示物で紹介したりといった健康推進活動も行う場合があります。
近頃では、食に対する好みも多岐に渡るため、食堂によってはその形態を「カフェテリア」やホテルの「ビュッフェ」のような形式にしているところも多く見られます。そのため、様々なメニューを提供する必要があります。特に、産地直送のものや珍しいこだわりのある食材を調達・発注することもあるようです。また、調理に関してもあらゆるジャンルに精通していると、提供できるメニューのバリエーションも増えるため、業務の幅も広がるでしょう。
栄養士だけが食堂で働く、ということはありません。食堂では、ほかにも「調理師」「調理補助」「配膳担当」というように、分業体制をとっていることがほとんどなので、協力して食事の提供にあたります。
社員食堂で働く場合の栄養士のお給料や待遇はどのようなものなのでしょうか。インターネットに掲載されている求人情報をもとに紹介いたします。
2019年7月現在、求人ボックスに掲載されている情報を参考にすると、正社員の場合だと18〜25万円くらいが一般的となります。また、契約社員の場合は23万円〜25万円、アルバイトは1,500円〜という情報が確認できました。
さらに、経験手当や家族手当などがプラスされている求人も見られますが、勤務先によってそれぞれの条件が異なりますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
こちらも勤務先によって異なりますが、シフト制というところが多く見られます。例えば、夜間も稼働している工場、昼食だけではなく朝食や夕食も提供している一般企業の社員食堂では、遅番・早番というように2交代制を取り入れているところもあるようです。
社員食堂は食事の提供頻度、営業形態も勤務先により、働き方も休日取得も様々です。完全週休2日制のところもあれば、シフト制のところもあります。また、正社員の場合は、他の職業と同じく採用から6ヶ月後に有給休暇を10日間取得できるようになります。休暇の取得については、事前に確認しておくと良いでしょう。
こちらも勤務先によって異なりますので、事前に確認した方がいいでしょう。
求人情報を見ると、「残業手当」「社会保険完備」「交通費支給」「産休育休制度」「マイカー通勤」といった、働きやすい環境が整備されているようです。
社員食堂で栄養士が働く場合、社員の栄養・健康管理をするだけではなく、それぞれの好みを把握することや盛り付け方といった見た目のセンス、満足感、流行りといった「食全般」に対しての知識が必要です。また一方では、レストランが提供しているような接客サービスが必要となることもあります。
ほかには、円滑に料理をサーブするために調理師の方やホールスタッフなどと協力しあうことも大切なので、コミュニケーション能力も重要です。
また、探究心もなくてはなりません。
休憩や休日を利用して、新しいメニュー開発のために職場近くのお店や話題になっているお店の調査や、人気シェフのレシピ本などを読む等、栄養面だけではなく流行りや市場の動きを取り入れることで、提供できるメニューの幅も広がり、お客様である社員の満足度の向上に繋がります。
社員食堂は、一般的なレストランと違って利用者との距離が近いため、ダイレクトに食事の感想や要望を聞けるところが醍醐味です。「おいしかった!」と面と向かって言われれば、達成感を感じるのではないでしょうか。また、社員食堂への訪問社員が多くなったりすると、食事を食べる社員の方々の満足感が高まった結果と捉えることもでき、自身もその一端を担っていることが実感できるでしょう。
さらに、自身が指導や健康管理をした社員から、「健康診断の結果がよくなった」「カラダの調子がよくなった」といった結果を報告してもらった際には、栄養士としてはとてもやりがいを感じることでしょう。
人の健康をサポートするだけではなく、食に関する好奇心が旺盛で、なおかつダイレクトな反応が欲しいという栄養士の方には、就職先の選択肢の一つとして社員食堂を検討してみてはいかがでしょうか。