栄養士のお仕事大百科

sponsored by 株式会社グリーンハウス

栄養士・管理栄養士が
取得しておくと有利な資格とは

このサイトは 「株式会社グリーンハウス」をスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。

栄養士のお仕事大百科 » 【基礎知識】栄養士のいろは » 栄養士・管理栄養士が
取得しておくと有利な資格とは

栄養士・管理栄養士がスキルアップの一環として取得できる資格があります。
スキルアップだけでなく転職時や昇進にも有利に働く、プラスαで取っておいた方がよい資格をピックアップして紹介します。

キャリアアップを目指すならまずは管理栄養士

管理栄養士

疾患を抱える方や高齢者など特別な栄養管理が必要な方も含めたすべての方に対し、専門性を活かしながら業務を行うことができるようになる管理栄養士。

ヘルスケア業界はもちろん、幅広い領域で活躍を目指すなら、ぜひ取得しておきたい資格です。

受験資格の条件や難易度・合格率

  • 費用目安:21,800円~(別途、戸籍謄本や住民票の写しの発行手数料)(*1)
  • 合格率(2023年度):49.3%(*2)
  • 受験資格:
    栄養士の資格を所持していることを前提として、管理栄養士国家試験の受験資格は、4年制管理栄養士養成施設の卒業者、あるいは栄養士養成施設卒業者で修業年限により1~3年の実務経験を有する者です。
    合格率は、前年比で7.3%減少。例年60%前後で推移していて、難易度は比較的高いといえるでしょう。

(*1)参照元:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/stf/kanrieiyoushimenkyo_15785.html

(*2)参照元:旺文社「2024年 管理栄養士国家試験結果|旺文社教育情報センター 」[PDF]https://eic.obunsha.co.jp/file/educational_info/2024/kokushi/0415_01.pdf

(*3)参照元:全国栄養士養成施設協会 https://www.eiyo.or.jp/about/howto02.html

資格取得後のキャリアの可能性

病院をはじめとするヘルスケア業界への就職に有利になります。さらに専門分野での資格取得でキャリアアップや昇進を目指すことも可能になるでしょう。

そのほか、健康志向の高まりからサプリメントや食事管理への注目度もアップしており、食の専門家として商品開発や研究職など、活躍できる場が広がります

管理栄養士とプラスαで
取得しておくとよい資格

管理栄養士はその専門性の高さから自己研鑽が欠かせない職業であるといえます。

管理栄養士を取得後も、キャリアを積み重ねる中でプラスαとして取得できる資格を紹介します。活躍の場は広がり、昇進のチャンスがあるかもしれません。

キャリアアップしたい人向け
のおすすめ資格

病態栄養専門管理栄養士

臨床現場において、さまざまな病態にあわせてよりよい栄養管理を行うことができる管理栄養士が求められています。高度な専門的知識と技術を持ち、栄養状態を的確に評価でき、栄養指導を行うことができる管理栄養士が取得できる資格です。

病態栄養専門管理栄養士は日本病態栄養学会が設けた資格であり、学会に2年以上所属しており、医療機関での数年の勤務経験があることが取得の条件とされています。加えて、指定された単位の取得とレポートの提出を行うことで認定試験の受験資格を得ることができます。

年1回認定試験が実施されるので、合格することで、取得できる民間資格です。

受験資格の条件や難易度・合格率
  • 費用目安:受験料20,000円(*1)
  • 受験資格:学会に2年以上所属しており、医療機関での数年の勤務経験があることが取得の条件、加えて、指定された単位の取得とレポートの提出を行うことで認定試験の受験資格を取得できます。ほか条件あり(*2)
  • 合格率:Web上の一次情報源(公的機関など)を調査しましたがわかりませんでした。

(*1)(*2)参照元:日本病態栄養学会 https://www.eiyou.or.jp/certif/diet.html

資格取得後のキャリアの可能性

医療機関や介護施設、研究機関などでのキャリアアップが期待できます。

専門性を活かして疾患別に特化した食事管理が可能になり、患者さんのQOL向上に貢献できるでしょう。

病態栄養専門管理栄養士を取得していることを条件とした、特定の疾患別の資格を取得すれば、さらに高度な知識で、治療の効果的な継続に貢献することも可能です。

がん病態栄養専門管理栄養士

日本人の男女ともに高い死因となっているのが、がんです。がんと一言で言ってもさまざまな種類があります。治療はもちろんですが栄養管理も重要になってきます。

がん患者に対する専門的な栄養管理を行うことができる知識と高度な技術を持つ管理栄養士のニーズが増えています。

がん病態栄養専門管理栄養士は日本病態栄養学会が設けた資格であり、病態栄養専門または認定管理栄養士を取得しているか、日本栄養士会が設けている臨床栄養認定管理栄養士を取得している管理栄養士が取得できる民間資格です。

通算2年以上の指定の研修を受けることで、医療チームの一員として、がん患者における栄養管理を他の医療従事者に提案し、患者さん本人と家族に実践できる方法を指導できる専門家です。

受験資格の条件や難易度・合格率
  • 費用目安:20,000円~(*1)
  • 受験資格:病態栄養専門または認定管理栄養士、ほかの条件もあり(*2)
  • 合格率:Web上の一次情報源(公的機関など)を調査しましたがわかりませんでした。

(*1)(*2)参照元:一般社団法人 日本病態栄養学会 https://www.eiyou.or.jp/certif/cancer/app.html

資格取得後のキャリアの可能性

長年日本の死因1位であるがんに特化したこの認定を受けることにより、栄養指導や治療支援の現場で中心的な役割を担えるだけでなく、チーム医療や在宅支援、患者さんや家族の心理的ケアなど、多職種と連携した広範な業務で活躍できます。

また、小児やAYA世代など特定の患者層への支援にも発展可能で、社会貢献度が高いキャリア形成が見込めます。

腎臓病病態栄養専門管理栄養士

近年、腎臓病に苦しむ患者が増加しており、透析患者も増えています。腎臓病の患者さんにとっては、治療において栄養管理も重要です。そこで、腎臓病に特化した専門的知識と高度な技術を持ち、臨床経験も積んでいる管理栄養士が必要とされています。

腎臓病病態栄養専門管理栄養士は日本病態栄養学会と日本栄養士学会、日本腎臓学会が連携して創設した民間資格です。

病態栄養認定専門管理栄養士か臨床栄養認定管理栄養士の資格を取得し、実務経験が3年以上に加えて、腎臓病における栄養管理業務に5年以上従事していることが必要です。

年1回実施されている認定試験に合格することで取得できます。

受験資格の条件や難易度・合格率
  • 費用目安:申請料20,000円(*1)
  • 受験資格:病態栄養認定専門管理栄養士か臨床栄養認定管理栄養士の資格を取得、ほか条件あり(*2)
  • 合格率:web上の一次情報源(公的機関など)を調査しましたがわかりませんでした。

(*1)(*2)参照元:一般社団法人 日本病態栄養学会 https://www.eiyou.or.jp/certif/kidney.html

資格取得後のキャリアの可能性

資格取得後は、専門性が高まることで病院やクリニックでの信頼度が向上し、昇進のチャンスが広がるでしょう。

腎臓病患者の栄養管理を通じて病状の進行抑制やQOL(生活の質)向上を支援し、透析患者や慢性腎臓病患者に個別対応するほか、在宅医療や地域での教育活動や啓発を通じて腎臓病治療の質向上に寄与できるキャリアパスが広がっています。

NSTコーディネーター

近年は治療において、栄養管理の必要性が重視されるようになり、さまざまな医療従事者により構成される栄養サポートチーム(NST)が稼働している医療機関も増えてきています。

NSTをしっかりと稼働させることで、生活習慣病の予防や治療、患者のQOL(Quality of Life ※「生活の質」)の向上が期待されています。しかし、これを上手く稼働させるためには、栄養管理における高度な知識と技術が必要とされています。

NSTコーディネーターは日本病態栄養学会が設けた資格であり、学会に所属している医師と病態管理栄養士もしくは認定管理栄養士のみが申請することができる5年更新の民間資格です。

NSTが円滑に稼働することができるようにコーディネートでき、指導する立場を担うことができる人材の育成のために作られました。

受験資格の条件や難易度・合格率
  • 費用目安:申請料10,000円(*1)
  • 受験資格:学会に所属している医師と病態管理栄養士もしくは認定管理栄養士のみが申請することができる。受験はなく、申請制(推薦状、単位計算書、症例レポート)(*2)
  • 合格率:申請制(*3)なのでなし

(*1)(*2)(*3)参照元:一般社団法人 日本病態栄養学会 https://www.eiyou.or.jp/certif/nst.html

資格取得後のキャリアの可能性

病院内でのチーム医療において、医師や看護師、薬剤師らと連携した栄養サポートチーム(NST)の中心的役割を担う、栄養管理のリーダーとして活躍の場が広がります

それだけではなく、NSTの円滑な稼働に向けての指導や教育といった場面でも活躍できるため、病院にとっても貴重な存在となり、昇進につながる可能性もあるでしょう。

糖尿病療養指導士

糖尿病の発症には1型と2型の2種類があります。そのうち2型糖尿病は「食生活の乱れ」「肥満」「運動不足」などの生活習慣が原因といわれています。

糖尿病療養指導士は、糖尿病について幅広い知識を持ち、患者さんが自己管理できるよう適切に指導・援助していくエキスパートとして、大切な役目を担っています。受験資格は管理栄養士の資格を有する人で、5年ごとの更新があります。

受験資格の条件や難易度・合格率
  • 費用目安:55,000円 (税込)(*1)
  • 受験資格:管理栄養士の資格を有する人、ほか条件あり(*2)
  • 合格率(2023年度):95.1%(*3)

(*1)参照元:CDEJ認定機構 https://www.cdej.gr.jp/qa/certification-exam/

(*2)参照元:CDEJ認定機構 https://www.cdej.gr.jp/portal/qualification/

(*3)参照元:CDEJ認定機構 https://www.cdej.gr.jp/about-cdej/whats/

資格取得後のキャリアの可能性

糖尿病の専門的な知識を活かし、病院やクリニックで栄養指導や糖尿病教室を行うことができる糖尿病療養指導士。その専門性を評価され、資格手当の支給や昇進の可能性もあるでしょう。また転職の際も有利となります。

そしてなにより、きめ細やかな栄養指導を行えることは、管理栄養士としてのさらなる自信につながるでしょう。

食物アレルギー分野管理栄養士・栄養士

近年、増加している食物アレルギーにより、何を食べるかで命を脅かされる危険を持ちながら生活している人も増えています。

一言で食物アレルギーといっても、原因や症状は個々で異なるため、個別対応が必要になります。

そのため、食物アレルギーを持つ人でも安心して集団生活の中で、食事を楽しむことができるように食物アレルギーに関する専門的知識を兼ね備えた、安全で適切な食事を提供できる栄養士が必要とされているのです。

食物アレルギー(管理)栄養士は公益社団法人日本栄養士会によって、2018年に設けられた民間資格です。この資格は2種類あります。

給食管理分野に関する食物アレルギーの専門家のことを食物アレルギー分野栄養士(給食管理分野)と呼びます。

加えて、一定の条件を満たし、認定審査を合格すると、食物アレルギーに関する栄養・生活指導や地域においてさまざまな施設の連携をサポートすることまで行える食物アレルギー分野栄養士として働くことができるのです。

ともに、5年ごとの更新が必要な資格です。

受験資格の条件や難易度・合格率
  • 費用目安:基礎研修費22,000円(税込)~(ほか認定研修費用、試験料必要)(*1)
  • 受験資格:栄養士および管理栄養士として実務経験3年以上、ほか条件あり(*2)
  • 合格率:Web上の一次情報源(公的機関など)を調査しましたがわかりませんでした。

(*1)(*2)参照元:公益社団法人日本栄養士会 https://www.dietitian.or.jp/career/specialcertifications/allergy/

資格取得後のキャリアの可能性

プラスαで食物アレルギー分野管理栄養士の認定を受けることで、アレルギー対応に特化した専門的な支援が可能になります。

学校や保育施設、病院、食品業界などで、献立作成や安全な食事提供の指導に携わるほか、患者さんや家族への適切な食事管理のアドバイスを行うことも。

安心して食事を楽しめる社会づくりに貢献できるでしょう。

公認スポーツ栄養士

食事が体を作るということで、スポーツの分野でも栄養士の活躍が求められるようになっています。

公認スポーツ栄養士は、アスリートの栄養面も考慮した食事の管理や自分で管理できるような栄養教育、食環境を整えることなど栄養に関するさまざまなサポートをしています。

一流のアスリートに専任の栄養士がついて食事管理のサポートをしているということはご存知の方もいるかもしれませんが、スポーツに取り組んでいる一般の方々、特にジュニア層やシニア層などにも必要とされています

公認スポーツ栄養士は公益社団法人日本栄養士会と公益財団法人日本スポーツ協会によって設けられた民間資格です。

単独ではなく、監督やコーチ、トレーナー、スポーツドクターやメンタルケアなどのさまざまな専門家と連携しながら、スポーツをする人の栄養管理を行います。

管理栄養士の資格を有し、スポーツの栄養指導の経験があること、あわせてそのほかに定められた条件を満たすことで受験資格を得ることができます。

資格の登録後は4年ごとの更新が必要です。

受験資格の条件や難易度・合格率
  • 費用目安:受講料45,100円~(税込)、認定登録料23,300円(税込)(*1)
  • 受験資格:管理栄養士の資格を有し、スポーツの栄養指導の経験があること、ほか条件あり(*2)
  • 合格率:Web上の一次情報源(公的機関など)を調査しましたがわかりませんでした。

(*1)(*2)参照元:公益社団法人日本栄養士会 https://www.dietitian.or.jp/career/specialcertifications/allergy/

資格取得後のキャリアの可能性

栄養士の資格にプラスαして、公認スポーツ栄養士の認定を受けることで、アスリートやスポーツ愛好者を対象にした専門的な栄養サポートが可能になります。

競技パフォーマンス向上や健康管理に特化した栄養指導を行い、プロチームやスポーツ施設、教育機関で活躍できるほか、栄養と運動の両面から幅広い健康支援に携わります。

健康運動指導士

健康運動指導士は、個人の心身の状態に応じて、効果的な運動ができるよう、運動プログラムの指導を行う専門家です。

健康運動指導士は、生活習慣病の予防や個人の健康な体づくりのために、支援を行っています。平成18年度から厚生労働大臣の認定を受けた事業として、公益社団法人健康・体力づくり事業財団が創設されました。

健康運動指導士は病院や高齢者介護施設、保健所などで活躍しています。

受験資格の条件や難易度・合格率
  • 費用目安:受験料13,619円(税込)(*1)
  • 受験資格:健康運動指導士養成講習会を受講、または健康運動指導士養成校の養成講座を修了(*2)
  • 合格率(2024年度):70.4%(*3)

(*1)参照元:公益財団法人健康・体力づくり事業財団「令和6年度 健康運動指導士認定試験のご案内 」[PDF] https://www.health-net.or.jp/shikaku/shidoushi/pdf_r6/shiken_annai.pdf

(*2)参照元:公益財団法人健康・体力づくり事業財団 https://www.health-net.or.jp/shikaku/shidoushi/index.html

(*3)参照元:公益財団法人健康・体力づくり事業財団 https://www.health-net.or.jp/shikaku/shidoushi/kekka.html

資格取得後のキャリアの可能性

健康運動指導士は、運動生理学や栄養学に基づいた運動プログラムの設計ができるため、指導を受ける側の体力向上と健康維持、改善を図ることができます。

なかでも糖尿病患者やリハビリ中の患者さんなど、特別な配慮を必要とする方に対し、管理栄養士がプラスαとして取得する資格として、活かせる場面が多いといえるでしょう。

健康運動実践指導者

健康運動指導士と混同されることが多いですが、健康運動実践指導者は健康運動指導士によって作成された個々のプログラムの作成意図をくみ取った上で、分かりやすく伝え、対象者がプログラムを実行できるよう指導する専門家です。

公益社団法人健康・体力づくり事業財団によって設けられた民間資格です。安全にプログラムを実行し、効果を得られるよう、集団に向けて運動技術を指導する必要があります。

健康な体にとって食と運動は切り離すことができない分野でもあるので、両方の視点から携わることができるという点でおすすめです。

あわせて、健康運動指導士も取得することで、病院だけでなく介護施設等でのニーズも高まります。

受験資格の条件や難易度・合格率
  • 費用目安:受講料137,238円、受験料13,619円(共に税込)(*1)
  • 受験資格:講習会を受講するか、養成校の養成講座を修了した者(*2)
  • 合格率:Web上の一次情報源(公的機関など)を調査しましたがわかりませんでした。

(*1)参照元:公益財団法人 健康・体力づくり事業財団 https://www.health-net.or.jp/shikaku/shidousya/youryou.html

(*2)参照元:公益財団法人 健康・体力づくり事業財団 https://www.health-net.or.jp/shikaku/shidousya/index.html

資格取得後のキャリアの可能性

健康運動実践指導者は、運動を通じて健康維持や生活習慣病予防に貢献できる資格です。栄養士が資格取得した場合、栄養指導と運動指導を組み合わせ、より包括的な健康サポートが可能になります。

医療現場や企業の健康経営、地域の健康教室など、多様な分野で活躍できるほか、専門性を活かして個々のニーズに応じた指導が行えます。

サプリメントアドバイザー

サプリメントアドバイザーとは、サプリメント・保健機能食品に関するアドバイスを行えるよう、日本臨床栄養協会が定めた民間資格です。サプリメントアドバイザーは、消費者が適切にサプリメントを選べるよう、アドバイスをします。

消費者にとってサプリメント選びはとても難しく、多くのサプリの中からパッケージや品質表示を見ただけでは、自分にとって適切なものを選ぶことは困難です。

健康のために飲むサプリメントですが、正しく摂らないと逆に健康を損なってしまうリスクがあります。

サプリメントアドバイザーには、そういった困難やリスクを避けるために、専門的観点からアドバイスをする役割があるのです。

受験資格の条件や難易度・合格率
  • 費用目安:75,300円(*1)
  • 受験資格:日本臨床栄養協会の会員、ほか条件あり(*2)
  • 合格率(2024年度):61%(*3) 

(*1)(*2)参照元:日本臨床栄養協会 https://www.jcna.jp/contact/faq.html

(*3)参照元:日本臨床栄養協会 https://www.jcna.jp/supple/person.html

資格取得後のキャリアの可能性

病院など医療機関をはじめ、サプリメント業界や健康食品メーカー、フィットネス業界など活躍の場が広がります。特にアドバイスをする場で、専門知識を発揮できます。

また、スポーツ栄養やエイジング対策分野、さらに個人向けの栄養カウンセリングやセミナー講師としての活動も視野に入れると、より幅広いキャリア形成が可能です。

食品保健指導士

トクホといわれる特定保健用食品や栄養機能食品は、国の認定を受けた健康食品ですが、それ以外の健康食品については、明確な定義がありません。

そこで日本健康・栄養食品協会が、JHFA(認定健康食品)制度を設け、消費者が健康食品を選びやすくしました。

食品保健指導士は、日本健康・栄養食品協会が設けた資格で、日本で販売されている健康食品を消費者が正しく利用できるよう指導や相談を行う専門家のことです。

受験資格の条件や難易度・合格率
  • 費用目安:79,530円(税込)~(*1)
  • 受験資格:管理栄養士、栄養士資格保有者 など(*2)
  • 合格率:Web上の一次情報源(公的機関など)を調査しましたがわかりませんでした。

(*1)(*2)参照元:公益財団法人 日本健康・栄養食品協会 https://www.jhnfa.org/hoken-01.html

資格取得後のキャリアの可能性

栄養バランスを整えるアドバイスの場面で、健康食品を普段の食事にプラスしたり置き換えたりと具体的な提案ができることから、病院やドラッグストアで活躍できます。

また、プラスαとしての資格を持つことで、栄養指導にとどまらず、食品業界の企業で製品開発や販促活動におけるアドバイザーとしても活躍できるでしょう。

食生活アドバイザー

現代は食べることに困らない飽食の時代といわれていますが、『「食」を大切にする心の欠如』や、『栄養バランスの偏った食事や不規則な食事の増加』など、さまざまな食に関する問題が生じています。

食環境を見直すことで、これらの問題を解決し、健康的な生活を送ることのできる人を増やしていくことが求められています。

食生活アドバイザーは、栄養学はもちろん、食事学や衛生管理、食文化、食習慣、食のマーケットなど食に関するさまざまな知識を学んでいます。

そのため、食生活全般のスペシャリストとして、広い視野をもって、正しい情報を選び抜き、必要な人に必要な情報を分かりやすく提供して、サポートすることが食生活アドバイザーの仕事です。

食生活アドバイザーは一般社団法人 FLAネットワーク協会によって設けられた民間資格です。誰でも受験することができ、2級と3級に分かれています。

3級は消費者の立場から家庭や育児において、食生活を見直し、食事を楽しむことができるレベルです。2級は消費者ではなく、食を提供する立場として、企業と消費者のパイプをつなぎ、食ビジネスに関して実務的に携わることができるレベルが求められています。

受験資格の条件や難易度・合格率
  • 費用目安: 5,500円(税込)~(3級、2級、3・2級併願)(*1)
  • 受験資格:誰でも受験することができる
  • 合格率(年度不明):3級が約65%、2級が約40%(*3)

(*1)(*2)参照元:一般社団法人FLAネットワーク協会 食生活アドバイザー https://flanet.jp/juken/

(*3)参照元:生涯学習のユーキャン https://www.u-can.co.jp/course/data/in_html/1327/column/column01.html

資格取得後のキャリアの可能性

栄養指導に加え、幅広い食の知識を活かしたアドバイスが可能になるでしょう。健康だけでなく、食文化やマナー、食品表示などの視点からも提案でき、企業の商品開発や飲食業界、教育機関での活躍の場が広がります。

また、消費者向けの講座や執筆活動を通じて、食生活全般の改善に貢献できるキャリア形成の可能性もあるでしょう。

生活習慣病予防プランナー

生活習慣病とは元々、成人病と呼ばれていたものであり、食生活や運動、喫煙、飲酒などの生活習慣によって引き起こされる可能性が高いとされるさまざまな病気の総称です。

昔はその名の通り、成人に発症していた病気でありますが、近年では、若年世代でも発症することが確認されており、生活習慣病を予防することの必要性が高まっています。

病気を発症してしまってからでは遅いので、日々の生活習慣の中で予防することが必要とされています。

生活習慣病予防プランナーは一般社団法人 ケアフィット推進機構(※1)によって設けられた民間資格です。通信講座で生活習慣病や予防のための食事や運動に関して学び、添削試験に2回合格することで取得することができます。

通常業務の隙間時間で取り組むことができるので、比較的簡単に取得できる資格でもあります。

受験資格の条件や難易度・合格率
  • 費用目安:受講料16,500円(税込)(*1)
  • 受験資格:とくになし
  • 合格率:Web上の一次情報源(公的機関など)を調査しましたがわかりませんでした。

(*1)参照元:一般社団法人 ケアフィット推進機構 https://www.carefit.jp/seikatsu/flow/

資格取得後のキャリアの可能性

生活習慣全般を見直す包括的な支援が可能になります。とくに特定保健指導には有効なスキルとなるでしょう。

そのほか企業や地域での健康教育プログラムの企画・運営や、個別の健康管理サポートなど、食事指導と運動、ストレスケアを組み合わせたアプローチにより、生活習慣病予防に特化した新たなキャリアを築けます。

フードコーディネーター

フードコーディネーターは、特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会が定めた民間資格です。

食のトータルクリエイターとして食品メーカーや飲食店でのメニューの開発やコンサルティング、また、テレビや雑誌向けに料理をおいしそうに見せるための盛り付けを行ったり、料理教室を開いたりと、さまざまな分野で活躍しています。

資格認定試験は3級から1級まであり、年1回実施されています。

受験資格の条件や難易度・合格率
  • 費用目安:受験料12,000円~(級により異なる)、認定登録料21,000円(*1)
  • 受験資格:中学校卒業以上、2級は3級資格認定登録者、1級は2級資格認定登録者(*2)
  • 合格率(2023年度):2級一次試験85.89%、1級29.72%(*3)、3級の合格率は70%~80%(*4)

(*1)(*2)参照元:特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会 https://www.fcaj.or.jp/exam/third

(*3)参照元:特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会 https://www.fcaj.or.jp/exam/first/pass1

(*4)参照元:武蔵野調理師専門学校 https://www.musashino-chouri.ac.jp/column/11023

資格取得後のキャリアの可能性

フードコーディネーターの仕事は、商品開発やプロモーション、イベントの運営など食に関わるすべてです。資格を取得してれば飲食事業を行っている企業への就職に有利ですし、就業してからも知識を活かして意見を出しやすいでしょう。

また、フリーランスとして飲食事業を始める場合には、強力な肩書となります。

ケアマネジャー(介護支援専門員)

ケアマネジャーは大きく2種類の業務を行います。1つは要介護認定の申請の代行をしたり、認定するのに必要である調査を行うことです。

もう1つは介護支援サービスに関するさまざまな業務を行います。介護サービス計画(ケアプラン)を作成するにあたり、介護サービスの利用を希望するご本人やご家族との相談や面談において、問題点や課題を見つけ出して、個々に適切な支援計画を作成します。

また、作成したプランを適切に実行できるようにするために、利用者にさまざまな情報を提供するとともに、合う事業所とのマッチングをすることも業務に含まれます。

ケアマネジャーになるためには、年1回実施されるケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)に合格する必要があります。この試験は誰でも受験することができるわけではありません。

該当する国家資格(栄養士や管理栄養士はもちろんのこと、その他にも該当する資格があります)を保有し、その資格に基づく業務、または、生活指導員・相談支援員などとしての業務に5年以上かつ900日以上従事していれば、受験資格を得ることができるのです。

5年ごとに更新が必要になる資格となりますが、特に福祉・介護施設で働く栄養士にとっては、仕事の幅を広げることができる資格でもあるのでおすすめです。

受験資格の条件や難易度・合格率
  • 費用目安:都道府県により異なる 例)東京都 受験手数料等12,548円(*1)
  • 受験資格:栄養士や管理栄養士を保有、ほか条件あり(*2)
  • 合格率(2024年度):全国平均32.1%(*3)

(*1)参照元:東京都 福祉局 https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kourei/shikaku/r6shikenjisshi#:~:text=4 受験手数料等,手数料」として徴収します。

(*2)参照元:一般財団法人大阪府地域福祉推進財団 https://fine-osaka.jp/jigyou/cm-test/s-2.htm

(*3)参照元:ジョブメドレー https://job-medley.com/tips/detail/40362/#:~:text=今年度の合格率,5%減少しました。

資格取得後のキャリアの可能性

管理栄養士がプラスαでケアマネジャーを取得すると、栄養管理と介護支援を融合した新たなキャリアが広がります。栄養の視点を加えたケアプランの提案が可能となり、生活の質向上に貢献できます。

また、在宅医療や介護施設での多職種連携の中心として活躍し、栄養と介護の両面から支援できる専門性は大きな強みになるでしょう。

資格取得のメリットと
キャリアパス

就職・転職市場での優位性

栄養士にプラスαで資格を取得することで、専門知識をさらに深め、幅広い分野で活躍できるようになります。企業や医療機関、フィットネス業界など多様な業種で求められるスキルが強化されるため、幅広く活躍できるようになるでしょう。

また、働きながらも専門性を追求し、自己研鑽に励む姿勢や意欲は、評価されるはずです。

年収アップや待遇改善の
可能性

専門性が高まり年収アップや待遇改善が期待できます。

例えば、健康運動指導士や公認スポーツ栄養士の資格は、フィットネス業界やスポーツチームで高待遇の求人につながることがあります。

また、医療機関や企業での需要が増し、昇進や給与の向上、職場内での管理職や専門職としての昇進を促し、収入アップにつながるケースも多いようです。

資格が活かせる業界や職場

管理栄養士がプラスαで資格を取得することで活躍できる業界や職場は多岐に渡ります。医療機関をはじめ、健康食品業界、フリーランスやコンサルタント、企業内栄養士など、多彩なキャリアパスが開けます。

目指すキャリアによって関連性の薄い資格もあるので、プラスαで取得しておくとよい資格まで相談できる職場だとよいでしょう。

編集チームまとめ

スキルアップだけでなく転職時や昇進にも有利に働く、プラスαで取っておいた方がいい資格を紹介しました。

当サイトの監修企業・グリーンハウスはさまざまな分野で栄養士・管理栄養士のキャリアが積める企業です。目指すキャリアの目標設定フローが明確で、栄養職の資格支援も手厚い会社なので、気になる方は参考にしてみてください。

sponsored by
株式会社グリーンハウス

グリーンハウスのロゴ

厳選した旬の食材、調理法そして安全にこだわり「食と健康の総合ホスピタリティ企業」として、日本のみならず、世界13エリアで多角的に事業を展開。

オリジナルメニューを4,000以上保有し、日本2,694ヶ所の契約施設でのノウハウを落とし込んだ手厚い研修制度が特徴です。

入社後半年程度の手厚い研修を経て、キャリア希望・適性・研修状況を踏まえ、個々に合った職場に配属。キャリアに合わせて、様々な配属先で経験が積めるのもポイントです。

資格取得支援も活発。食と健康の業界で成長していきたいと挑戦する姿勢のある人なら、活躍するための環境は整っています。

(※)数値は2024年6月時点の情報です

株式会社グリーンハウスの
新卒採用情報はコチラ

株式会社グリーンハウスの
中途採用情報はコチラ

グリーンハウス
新卒採用はコチラ

グリーンハウス
中途採用はコチラ